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イートン株式会社

 



 

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担当コンサルタント
嘉手苅明子

油圧機器の分野で世界屈指の技術力と実績を誇るイートン社。しかし油圧機器という製品は建設機械や農業機械の一部に組込まれますので、直接製品を見ることが困難なため同社の社名や製品そのものが一般消費者の方々の目にとまることは少ないようです。また同社が世界最大級の総合産業用機器メーカー「イートン・コーポレーション」の一員であることもあまり知られていません。そこでグループの規模や事業領域、日本のイートン機器について、さらに油圧機器について、人事総務部に直接お聞きしました。


Q:米国・オハイオ州に本拠を置く「イートン社」とは、どんな企業なのですか?
人事:一口に言うと「総合産業用機器メーカー」です。自動車、機械、電気・電子産業の様々な工業部品を、主にOEMというスタイルで製造、供給しています。米国で100年以上の歴史を持ち、現在は120カ国以上にネットワークを拡大。グループ全体で7万9000人の従業員を抱え、売上は約1兆7000億円にものぼります。例えばNASAにもロケット用の部品を納めていますし、身近なところではゴルフクラブのグリップで世界シェアの50%を保持。他にも多くの世界No.1を持ち、規模的にも技術的にも米国を代表する企業のひとつだと言えますね。元々「馬車の車軸の製造」からスタートしましたが、時代の流れ・産業の発展に伴い事業領域を拡大。今は「エレクトロニクス」「油圧」「オート(自動車)」「トラック」の4事業部に分かれ、それぞれが巨大な一企業のように独自の事業を展開しています。「油圧部門」は4事業部の中で2番目の規模。最近ではメコン川のダム建設に水門の上げ下げを行う油圧シリンダーを納品しました。これは直径2メートル・長さ10メートルという世界最大級のもので、イートンにしかできない仕事です。そんな油圧部門の日本法人が私たち「イートン株式会社」なんです。
Q:では日本の「イートン社(油圧事業部)」はグループでどんな役割を担っているのですか?
人事:世界中に拠点を持つイートンですから、各国の拠点ともその国内での製造販売がメインです。だから当社も国内企業への販売がほとんど。ただそれがすべて国内で使用されるとは限りません。例えば当社は日本の農機メーカーに油圧機器を提供していますが、その農機はアジアを中心に各国にも輸出されます。そこで力を発揮するのが120カ国のネットワーク。現地でトラブルや故障があった場合、現地の拠点がすぐに対応できる体制が取引先からの信頼、安定した業績にも繋がっています。今期は140億円という目標を掲げていて、売上的には中国とともにアジアパシフィックをリードする存在です。また技術的には世界のイートンをリードしている部分も多いですね。実は当社は1974年、米国・イートン社と住友重機械工業の合弁会社としてスタートしました。だから両社の技術の優れた部分を融合させることができたんです。2001年にイートンの100%出資会社になりましたが、社内には住友時代からのベテラン技術者がいて、彼らは世界トップレベルの知識とノウハウを持っています。技術研修のため日本から米国本部に社員を派遣することもありますが、逆に本部から「教えてほしい」という依頼がくることも少なくありません。
Q:「油圧機器」は具体的にどんなところに使われているのですか?
人事:cl_img04.jpgエンジンやコイル式の電気モーターが高速回転を生むのに対し、当社の主力製品である「油圧モーター」はゆっくりとした回転で大きな力を生むという特長を持っています。分かりやすい例を上げると遊園地の観覧車。あれは円の中心部に動力源があると思う方が多いようですが、実は地面に設置された油圧モーターが外側から力を加え全体を回転させているんです。乗り降りされる際に土台付近を見回していただくと、当社の製品を発見できるかもしれませんよ。取引先でいえば日本の農機・建機メーカーのほとんどに製品を提供しています。トラクターやフォークリフトの操縦には「全油圧パワーステアリングシステム」、パワーショベルの旋回や走行の駆動には「油圧モーター」...。小さな力での操作で大きな力を生むという仕組みには、当社の油圧機器が欠かせません。
Q:最後に「社風」についてお伺いできますか?
人事:グローバルイートンのカルチャーと、日系の良さがうまく共存した社風だと思います。いちばんの特長は風通しのよさ。業務に関しては普段から上下の隔たりなく意見を言い合える環境ですし、それとは別に毎週水曜・木曜には若手社員と幹部がランチを囲む「ラウンド・テーブル・ミーティング」を行っています。日常業務だけでなく、社内の仕組みや雰囲気づくりに関しても社員の提案に耳を傾け、積極的に採用しようという狙いです。昨年はこのミーティングでの会話から「納涼祭」が数年ぶりに復活しました。会社を開放して役員が屋台を出し、社員の家族や地域の方も招いて...。きわめて日本的なイベントですが、これで社員の結束が一層固まりました。
外資系といえば個人主義的な印象を持たれる方もいるようですが、当社ではみんなで同じ目標を共有し、その目標達成のために各自・各チームが様々な工夫を重ね、協力しながら仕事に取り組んでいます。またHOS Training (Helping Other Succeed)、Finance for Non Finance Manager Training、English Training といった様々な教育研修プログラムも実施。グローバルな人材の育成に力を入れています。会社としてはグループの中で「技術力を武器にアジアのコアになる」ことが目標です。そのために今後も積極的な採用で、一緒に汗を流してくれる人、今後のイートン社をともに創造してくれる人を、どんどん増やしていきたいと思っています。
Q:    本日はお忙しいところ、ありがとうございました。

 

 

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