先日みたテレビ番組で、いろいろ考えさせられました。
夜の12時過ぎに何気なく点けたテレビでドキュメンタリー番組をやっていました。
大阪と北海道のある市における生活保護と労働がテーマの番組で、
市職員が奮闘して生活保護を受けている方が仕事に就けるように手助けをし、
自立してもらうというものでした。
大阪は30歳の女性で、お子さんが3人、離婚したので働かなくてはならないもののずっと専業主婦だったのと資格などもなく、
就職したくともどこも受け入れてもらえないという方のお話でした。
そこで出てきた例が、市がカフェの開業に関わるというもので、市からカフェオーナーに対して補助金を出すのですが、
条件として市内のシングルマザーを1年間、開業準備スタッフとして雇用するというものでした。
そこでの1年間で、開業の準備をしながらカフェにおける接客業務、調理なども学ぶことができ、
もちろん賃金も支払われ、希望者は調理師免許取得の勉強もできるというものです。
先ほどの30歳の女性がそれに応募し1年間そのカフェの開業準備を経験、その後調理師免許試験も一発合格。
すぐに他のカフェでの調理師としての就職が決まり、生活保護を受けずとも親子4人で暮らせるまでになったのです。

北海道は生活保護を受けている方が仕事がなかなか見つからず、次第に本人が意欲を失い、引きこもりになってしまうというお話でした。
市の職員が定期的に訪問し、カウンセリングをし、ボランティア活動など無償のものでもよいので、とにかく働いて自信とやる気を取り戻してもらう取り組みをしていました。
そこのなかで、その市の職員が目をつけたのが漁で使う網を作る仕事。その仕事をやりたがる人がおらず、
網メーカーは人手不足で困っていたのですが、生活保護を受けている方がその仕事を請け負う
というモデルをつくり、
厚生労働省にかけあって予算を獲得し、作業場をつくり、網の作り方を教えるということをスタートさせました。
結果的に働いている人は網の作り方を習得でき、賃金も得ることができ、また網メーカーも助かったのです。
フルタイムの仕事ではないので賃金といってもそれほどの金額ではないのですが、
それでも自分もまだ働ける、稼ぐ力がある、人の役に立てる、と気づかせることができたのは大きな成果だったようです。
それぞれの市は、増えつつある生活保護需給者をひとりでも減らすことが目的でこのような活動をしているわけですが、
勝手かつ失礼ながら、まさかこんな具体的なことを市の職員の方がやられているとは思わず驚きました。
私も労働に関わる仕事をしていますが、基本はクライアント企業からいただく案件ありきで雇用の創出はできません。
こんな素晴らしい仕事をしている方もいらっしゃるのですね・・・。
なんだかちょっと喝を入れられたような気分になりました。

金石(東京)










